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ラストエンペラー見ていたら

ひさびさに「ラストエンペラー」見ました。

その劇中で溥儀氏が収監されていた収容所にて、入所者の運動として行われていた太極拳が目にとまったのですが、ちょうど「単鞭」から「雲手」にかけての部分でした。
この映画を最初に見たときには、そんな定式のことなど全然分からなかったんですが、最近は映画でこういったシーンが出てくるとかなり細かくチェックしてしまいます。

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テーマ : 日記 - ジャンル : 日記

ヘブン・アンド・アース 天地英雄(映画)

ヘブン・アンド・アース 天地英雄 
唐の時代、西域に一人の日本人がいた・・・。
渋く、やや地味に、だけど力強い殺陣のアクションから始まり、捕物帖の一種になるかと思ったら・・・。西域を舞台にした、「西遊記の帰り道」ともいえるお話なのでありました。意外にもファンタジー要素もあるのがサプライズでしたけど、これは見る人によっては「えっ?」と戸惑うかもしれませんね。なかなか神秘的で良いのですが。

中井貴一が剣を振り回してすごく動けているのが意外、というか格好いいです!だけどここまでやるのは大変だったでしょうねぇ。望遠多用でカラミの戦闘は少ないですが、それがかえってスピード感を強調してると思います。

それにしても、フー・ピン監督は西域の沙漠風景を描かせると天下一品だなぁ、エキゾチックさや、乾いた空気とひんやりとした日陰、そんな土漠の匂いまで感じそうです。
物語の中盤以降は、広大なゴビ砂漠をさすらうクエストが展開するのですが、ロードームービーにも通じる移動感や距離感には、冒険的な旅情さえ感じますねぇ。
自分で歩くとこんな場所は大変すぎますけど、映画のなかで見ると実にロマンチックです。

序盤には監督の過去作品である「双旗鎮刀客」に出て来た少年刀客ハイコーのような少年が出て来ますが・・・途中であっさり退場。最後まで出て活躍して欲しくもあったんですが、これは過去作品へ捧げたキャラだったのかな?素朴な感じがなかなか萌えますw

そしてドライな物語の作風も、これまた監督の持ち味なんでしょうね。実にサバサバとしていて湿度の低さが心地よいです。本作のような漢たちの因縁や友情を描くと、ヘタをすると男くさくて脂ぎった映画になってしまうんでしょうけれど、この作風のおかけでスパイシーだけど実に爽やかな味わいになっています。
ほぼ唯一のヒロインである「文殊」を演じるヴィッキー・チャオも、美人・麗人というよりはチャーミング系。これもまた監督の好みが出ているのかもしれませんね。終盤の戦闘では甲冑姿で結構活躍してくれて、これも見所のひとつかな?と思います。

そんな、道連れの人々の辿る旅路が行き着くところは?タイトルの「天地英雄」の意味とは?
そのちょっとファンタジックで、スピーディーな展開がこの監督っぽいな~と思いましたねぇ。このラストシーンだけは、もうちょっと湿度があっても良かったかも。漢の友情と望郷の想いに感動できます。

ヘブン・アンド・アース/天地英雄 @ 映画生活
映画 ヘブン・アンド・アース - allcinema
へっぽこ武芸帳 太極拳・太極剣 双旗鎮刀客(映画)

テーマ : 武侠映画 - ジャンル : 映画

英雄 HERO(映画)

英雄 HERO

これまでもいくつかの映画で描かれている始皇帝暗殺をめぐる物語ですが、ファンタジー色の強い本作では舞台設定やビジュアル面での時代は特定せず、気持ちいいぐらいにイマジネーションの風呂敷を広げてくれています。ここで登場する始皇帝は暴君ではなく、厳しいながらも侠気ある人物として描かれていて、ここが物語の展開を紡ぐポイントになってきます。

チャン・イーモウ監督の作品は好きなんですけど、本作は当時なぜかあまり食指が動かなかったんですよね。なんというか、「メジャー感がありすぎて違うかな」と。
自分にとってチャン・イーモウ監督作品というと、『秋菊の物語』だったり『紅夢』だったり『菊豆』だったりするので、こういう「恐れ入ったか!ドッカーン!」と迫る大作って違和感バリバリだったんですよね。コン・リー成分も少ないですし、チャン・ツィイーには、まだ馴染んでなかったですし。そんな諸々の理由で劇場公開時は見送ってしまったんですよね。
ほぼ同時期に、アン・リー監督も『グリーン・デスティニー』を撮った訳ですが、当時は文芸派監督が武侠アクションに進出するのを不思議な思いで眺めていました。

だけど、よくよく考えたら映画監督というのは“映画オタク”な訳で、そういう種類の中国人がカタルシスを感じるのは、やっぱり武侠映画のファンタジー世界なんでしょうね!インタビューやコメンタリーでも事ある毎に、両監督とも公言してますから。実は日本で言うアニメファンに一番近い人種なのかもしれません。武侠物なんて、ドラゴンボール的発想のルーツみたいなもんですしね~。
そう考えると「監督の夢の結実ってどんな映画なんだろう?」と興味が湧いて来て、この映画を見たくなってきました。

で、実際見てみると…

チャン・-イーモウ監督って文芸寄りの作品ばかりだったので、こういう娯楽大作はどうかと思ったんですが。きちんと今時の娯楽大作のフォーマットに則って映画が仕上がっていて、「こんな器用な監督だったんだ~!」と思うと同時に(なんとなく「不器用な男ですから」風の雰囲気じゃないですかw)、職人的腕前に感銘を受けました。

テーマとしているのは、“知己”とか武侠の“”の部分とか、刺客でありながら唯一秦の皇帝と意志を通わせることとなる男・「無名(ジェット・リー)」、そして無名を支えるために命を投げ出す武侠者達。互いに相手を敬いながら散ってゆくという部分は、日本人としても琴線にウルウルと触れますねぇ。西洋人の観客には、この“他我”のあり方が強烈に東洋的なものとして写ったんじゃないかな?

企画立ち上げは本作の方が早かったそうですが、製作段階で先行されてしまったアン・リー監督の「グリーン・デスティニー」を相当意識していたようです。そちらとの差別化という意味でも、このテーマ選択はチャン・イーモウ作品らしくて良かったと思いますね~。包み込むような心理劇の「グリーン~」に対して、対峙する者達の邂逅と別れを描いた本作は、監督が言うように男性的で力強いですね。アプローチの違いがはっきりとしていて、それぞれの良さが引き立っていると思います。

剣の無名(ジェット・リー)と、槍の長空(ドニー・イェン)による静かなる空中戦は圧巻ですね、この拮抗した戦いとお互いキワで相手の攻撃をかわす緊迫感は鳥肌モンです!いいもの見せて頂きました。飛雪(マギー・チャン)の舞うような剣は美しいですし、如月を演じるチャン・ツィイーも更に成長しているなぁ。残剣(トニーレオン)との水上戦は幻想的で、景色の中に吸い込まれそう!

また、タン・ドゥンの音楽が、とても印象に残る映画でもあります。サントラは聴き応えありますよ!東洋絵画的なアクションシーンや、色彩的な情感豊かな風景をバックにして、この辺りもまた普通の武侠映画とは違う、チャン・イーモウ的な切り口を感じさせるものがあるかと思います。「グリーン~」と同じタン・ドゥンということで、音楽の方向性がカブっているんじゃないかと危惧したんですが、心情的な前者に対して世界観の描写を中心にしたこちらは、音楽も漢っぽいですねぇ。この対比も面白いです。

本作はメイキングDVDもリリースされているんですが、こちらで映し出される映画制作のドラマは、まさしく過去のチャン・イーモウ映画にあるような人間ドラマの世界です。本編も面白いですけど、こっちも別のベクトルで面白いですのでまた機会があればレビューを書きたいと思います。他には、「あの子を探して」のメイキングも良いんですよね。

HERO @ 映画生活

テーマ : 武侠映画 - ジャンル : 映画

如来神拳 カンフーウォーズ(映画)

如来神掌

原題は『如来神“掌”』なのに、なんで邦題は「拳」なんでしょう?
グーとパーは全然違う物なのになぁ、戦闘機と戦車ぐらい違います。

…てな感じに、「中国“武術”であって、中国“拳法”じゃないよ~!」というのと同種のツッコミから入りらせて頂きまして(*≖ิ‿≖ิ)、本作は10年ぐらいごとにリメイクされている、中華ファンタジーの定番的物語です。

モノクロの'60年代版は全7作からなるそうですが、それを1本に凝縮した本作は、密度が高いのなんの!そのおかげで、'80年代作品にしても速いテンポで物語が進んで行きます。いまの時代に見ると、丁度良いぐらいでしょうか。

武侠物にありがちですけど、こういう集団劇はダイジェストにすると各々の人間関係やドラマが複雑すぎて収拾が付かなくなりがちですよね。しかし本作は、キャラクターが立っているので、ダイジェストながらストーリーが分かりやすいところが秀逸です!

如来神掌といえば「カンフー・ハッスル」でも最後の必殺技として登場しましたけれど、本作も見ておくと、時代と監督と物語の垣根を越えてシンクロしている部分が見れて面白いと思います。そういえば「カンフー~」にはブルース・リャンの火雲邪神が出て来ましたけど、「のび~~る脚」の天残脚、萬剣天君は出て来なかったなぁ。天残脚はCG特撮でリメイクしたら、凄い迫力になると思います。誰かリメイクして~!
本作での火雲邪神は完全な敵ではなくて、主人公である剣飛の師父となり主役側として登場します。凄い強面だし、いろいろ悪行もやっているんですけどね~。

この'80年代版の方は、ショウブラザースらしい煌びやかな画面で冒頭なんかはキンキラのキラキラです、派手だなぁ。派手と言えば、コミックス調のコスチュームがかっこいい、その後のファンタジー物も影響を受けてますね。日本のアニメやコミックにも、分かりやすい中華テイストとして影響があったと思いますね~。

蜀山奇傳天空の剣』とほぼ同時代で、両作品とも仙術、妖術、なんでもござれというなかでも、クラシック派の流れを汲む本作は、旧き良き時代との橋渡しのような存在かもしれません。

ストーリー解説に関しては、こちらのブログがものすごく詳しいです!
年年大吉 如来神掌


ネコパンチ日記 如来神掌と五遁忍術
如来神拳 カンフーウォーズ @ 映画生活
映画 如来神拳 カンフーウォーズ - allcinema

テーマ : カンフー - ジャンル : 映画

蜀山奇傳 天空の剣(映画)

蜀山奇傳 天空の剣

武侠映画としては、最大限にファンタジー側へ振れた部類の作品です。
初期のツイ・ハーク監督のものですけど、既に特撮もワイヤーワークもバリバリです。光学合成のレベルはともかく、アクションの迫力は同時期の他国と比べて圧倒的ですねぇ!それからユン・ピョウが若いです、特典映像の近影と見比べると改めてびっくりだなぁ。珍しくほとんど動かないサモ・ハン・キンポーとか、ブリジット・リン(こちらも若い!)も出演していますし、ジュディ・オング(!)も登場したりとかキャストが豪華ですねぇ。

ゴールデンハーベストらしいカジュアル感のある肩の凝らない娯楽作品なんですが、例によってスピード感ある京劇的な剣劇・アクションが小気味良いです。縦横に飛び回る、空中剣劇の原点みたいな映画ですが、空中アクション部分に関しては今でも充分見応えがあるなぁ!大人数が一気に飛んじゃったりしますしね。今のようにデジタル処理で消去できないので、時々ワイヤーが見えるんですが、それ故にアイデアと努力と根性が感じられてかえってポイント高いです。この路線が極まったのが、「東方不敗(スウォーズマン)」シリーズって感じでしょうか。東方不敗は無敵すぎますが…(^^;
剣士・丁引(アダム・チェン)の剣さばきが、これまた格好いいんですよ!

DVDリリースされているバージョンは、ちょっと端折った部分も目に付きますが、最初から最後までノリで見せるという部分ではイイ感じです。何かと荒さはありますが、雰囲気に飲まれて見ているうちに気にならなくなるのが不思議だなぁ。しかし香港的にはOKでも、武侠も中華ファンタジーもツイ・ハークも馴染みのない普通の日本人には、訳のわからない映画と映るかも…(^^;

「チャイニーズ・ゴースト・ストーリー」以降は美麗画像、ビジュアル的な綺麗さに走った部分も多いツイ・ハークかと思いますが。本作の頃はまだまだ泥臭い部分も多くて、それ故に魔界の門のおどろおどろしさとか、そういった部分が引き立っているんじゃないかと思いますねぇ。衣装に関しても、ブロアー&逆光で「フワァ~」っとはためかせて見せるのが流行り出すちょっと前という感じで、ある意味質実剛健なところがコスプレっぽくて魅力的です(褒めてますw)。


蜀山奇傳 天空の剣 @ 映画生活
映画 蜀山奇傅・天空の剣 - allcinema

テーマ : 武侠映画 - ジャンル : 映画

双旗鎮刀客(映画)

双旗鎮刀客 

中国製西部劇(チャイニーズ・ウエスタン)のような作品」と随所で書かれているので、そういうつもりで見たんですが。作品からはどちらかというと、西域の砂漠を舞台にした、中央アジアっぽい土漠の空気を強く感じます。少年剣士※・ハイコー(孩哥/高緯)が両脛に付けた短刀を目にも止まらぬ速さで抜くところなんかは、二丁拳銃の早撃ちがモチーフという感じがしますし、ちょっとドライな人間関係なども中華っぽい味を抑えた雰囲気ではありますが…。剣・刀術に関しては、完全にフィクションの世界観ということで、登場もあまり多くありません。 どっちかというと、やっぱり西部劇ガンマンの撃ち合いに近いかも。
武侠物としては、他のどの映画とも似ていないのが画期的なんじゃないでしょうか(日本でのキャッチコピーにて引き合いに出している『七人の侍』ともまた、ベクトルが全然違うと思うんですよね)。オリジナリティが高くて、しかも入りやすい世界です。

主な舞台となるのは、「双旗鎮」という名の旧い城郭の廃墟跡に造られた村なのですが、土漠に埋もれつつある日干し煉瓦の建物が、荒涼としていながらも美しいです。土漠~沙漠を馬で駆ける映像も、独自性のあるタッチで美しいんですよね。

物語の方も、人為を遠ざける舞台の自然に倣ってか単純なつくりで、登場人物の名前も「孩哥(兄の子)」「好妹(かわいい妹)」「沙里飛(砂を飛び行く者)」「一刀仙(刀の名人)」などという具合に単純明快! タイトルも「双旗鎮刀客(二つ旗町の刀使い)ですし。

だけどそのシンプルな中に、深みを感じる細やかな演出の味付けがされているのが楽しいですねぇ。活劇として単純にも楽しめて、じつは味わいも深いというお得な作品だと思います。

好妹(双旗鎮刀客)

なによりも、趙瑪娜が演じる「ハオメイ(好妹)」がとっても自然な可愛さで良いんですよね!!中央の役者さんとは違う土着的な良さというか…、なんだか親しみの持てる「隣の家の妹」という感じがします。キャラクター的には結構短気だったり、ドジっ娘だったり、泣き虫だったりするんですが。父の手ひとつで育てられた彼女は、メインキャラでは唯一の女性ということで本作の「華」でもあります。

ハイコーの姿はジャケット写真にもあるように、地味というか…垢抜けない姿なんですが。少女のために、刀の秘術を持ちながらも未だ精神的には自立していない少年が戦う。というシチュエーションのため、まさに映画を見る少年少女の分身として設定されているのでしょう。
中国の田舎で行われているような巡回上映では、きっと子供達が(大人も)目を輝かせて観ているんでしょうね~。

双旗鎮刀客@映画生活
双旗鎮刀客 - goo 映画
映画 双旗鎮刀客 - allcinema

※日本語の場合「」と「」の区別が曖昧ですけど、中国語では片刃で湾曲している刀と諸刃で直線の剣は、明確に別の物として扱われています。なので正確には「刀士」ですよね。同様にカンフー物なんかでは「」と「」の区別が曖昧だなぁ、これもまた別の物なんですが。

テーマ : 武侠映画 - ジャンル : 映画

大女侠(映画)

大女侠

大女侠」は前作「大酔侠(キン・フー監督)」の、チャン・チェ監督の手になる続編です。中国語の原題は前作のチェン・ペイペイ演じるヒロインの名でもある「金燕子」なんですが、中身はジミー・ウォング映画でした。 いや、不満という訳じゃないです、ジミーさんも好きですし!(笑)

前作より更に成長して、感情の機微を出した演技をしているチェン・ペイペイも魅せてくれます!この作品って武侠要素が前面に出されがちですけど、実は悲恋を描いたラブストーリーなんですよね。エピローグの余韻が泣かせてくれました。
前作と似た要素を揃えた続編ながら、これだけ違う持ち味の続編になっているというのは監督による作風の違いがよく出ていて面白いですねぇ。それから手持ちカメラの多用や、自然光を生かしたフィルム色調の違いで“ライブ”な感じが増しているのもちょっと新鮮です(テレシネのせいかもしれませんが)。前作の絵画的な色合いも好きなんですけどね。二大監督甲乙つけがたし!

シャオ役のジミー・ウォング演じる伝説のシーンの数々、シャオが石段で演じる殺陣や、終盤の血を吐きながらの死闘も圧巻ですねぇ。最期は刀が刺さったままの仁王立ち!昨日は片腕ドラゴンを見ていたんですけど、こちらもジミー・ウォング出血しまくり!大技や奇抜さで迫るキャラじゃないですけど、この熱いファイトは病みつきになるものがありますわ!!

前作では初々しさのあったチェン・ペイペイも、落ち着きのある演技とアップグレードした殺陣を見せてくれますねぇ。ちょっと痩せて、大女優って感じの顔になって来ています。それからコスチュームの色調が、都っぽい粋な感じで好きです♪

ドラゴン・キングダムでも金燕子なるキャラクター(なぜかGolden Sparrowと発音していたけど)が出て来ましたけど、あの映画はホントにいろんなオマージュ(とか、リスペクト)の集合体だなぁ。「カンフー・ハッスル」などもそうですけど、アニメでいうと「トップをねらえ!」とか、ガイナックス作品的な趣きかもしれないですね。そういう段階に来てるんだなぁ~。

Driftingcloudsゴールデン・スワロー(金燕子)
大女侠 @ 映画生活

テーマ : 武侠映画 - ジャンル : 映画

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